2017年2月20日月曜日

第十四話 なかだるみ

付け焼き刃な33日間の物語


ドーケイ、ホーテイ、クソメン割田の実録


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あ~、今日はなんかいつもと違うな。

この日、割田は目が覚めるとすぐに感じた。

いつもと少しだけ違う朝のこの感じは、

この後の出会いの予兆だったのかもしれない。



ポカポカ陽気に誘われて、割田は近所のパン屋へ向かった。

この店のメロンパンとくるみパンが割田のお気に入りだ。

レジに行くと見かけない顔の女の子が担当していた。

きっと新しいアルバイトの女の子だろう。

かわいい~な~、今日はラッキ~。

と、割田は我を忘れた。

・・・円です。

と、お代を言われ割田は我に返った。

恥ずかしさを隠すようにそそくさとお金を払う割田だったが、

チラっと見た女の子の名札に「中田」と書いてあることを確認した。

割田がパンを受け取ると、工房から女の子に向けて声がした。

るみさ~ん、手伝って~



家に帰るとさっそく割田はメロンパンをかじった。

中田るみ、さんか・・・

この日のメロンパンはいつもよりあまく感じた。



つづく。


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