2017年11月10日金曜日

もう、台無し。 #7.1

だからさ、問題はそこなんだよねぇ。

カロキがどう走るのか。

いやぁ~、まいったね。



昨日ね、福岡国際マラソンについてちょっと触れたら、

リスナーからけっこう反響があったみたいだから。

福岡国際マラソンについて、もうちょっとお話させていただきます。

ってことで、今週はもう1回。



優勝は誰?はいいんです、えぇ、いいんですよ、そこは。

ここでは、どんな展開が予想されるだろうか?を考えていきたい。

で、冒頭にもふれた、ビダン・カロキ。

この選手がどう走るか。これが全てじゃないかと思う。



今年の世界陸上まで、5年間トラックを制してきたファラー。

そのファラーに果敢に挑戦するケニア3人衆に、カロキは必ずいた。

年々、ハイペースで攻める戦略が徹底されていき、

ついに今年の世界陸上10000mは上位7名が27分を切った。

この5年間、毎レース積極的にレースを引っ張るのがカロキだ。

だからね、カロキがゆっくり入るってのは考えにくいんすよ。

消極的なレースをするのが考えにくいんすよ。



ちなみに、以下はこの5年の主要大会結果


■2012 ロンドンオリンピック
1 27:30.42 Mo Farah
2 27:30.90 Galen Rupp (USA)
3 27:31.43 Tariku Bekele (KEN)

5 27:32.94 Bedan Karoki (KEN)

■2013 モスクワ世界陸上
1 27:21.71 Mo Farah
2 27:22.23 Ibrahim Jeilan (ETH)
3 27:22.61 Paul Kipngetich Tanui (KEN)

4 27:24.39 Galen Rupp (USA)
6 27:27.17 Bedan Karoki (KEN)

■2015 北京世界陸上
1 27:01.13 Mo Farah
2 27:01.76 Geoffrey Kipsang (KEN)
3 27:02.83 Paul Kipngetich Tanui (KEN)

4 27:04.77 Bedan Karoki (KEN)
5 27:08.91 Galen Rupp (USA)

■2016 リオオリンピック
1 27:05.17 Mo Farah
2 27:05.64 Paul Kipngetich Tanui (KEN)
3 27:06.26 Tamirat Tola (ETH)

5 27:08.92 Galen Rupp (USA)
7 27:22.93 Bedan Karoki (KEN)

■2017 ロンドン世界陸上
1 26:49.51 Mo Farah
2 26:49.94 Joshua Cheptegei  (UGA)
3 26:50.60 Paul Kipngetich Tanui (KEN)

4 26:52.12 Bedan Karoki (KEN)
5 26:56.11 Jemal Yimer (ETH)
6 26:57.77 Geoffrey Kipsang (KEN)
7 26:59.19 Abadi Hadis (ETH)




そんなカロキの初マラソンは、今年4月のロンドンマラソン。

ここで、設楽選手の初マラソンの東京の結果と比較してみた。

※違う大会での比較はナンセンスだけど一応ね。



















結果だけ見ると、設楽選手同様なレース展開か?

身近な言葉で言うと・・・撃沈ってやつだね!(次元が違うけど)

■2017 London Marathon Results

1 02:05:48 WANJIRU, Daniel (KEN)
2 02:05:57 BEKELE, Kenenisa (ETH)
3 02:07:41 KAROKI, Bedan (KEN)
4 02:07:45 KIRUI, Abel (KEN)
5 02:09:10 SIMBU, Alphonce (TAN)
6 02:09:57 GHEBRESLASSIE, Ghirmay (ERI)


離されてるから力負けだろうけど、前2人は強いし。

3位だから立派な結果でしょう。



まーだからね、同じこと言うけど。

カロキがゆっくり入るってのは考えにくいんすよ。

消極的なレースをするのが考えにくいんすよ。

だからどうしたんだよ!とイライラしてきました?

もう少しお付き合いください。

福岡国際はペースメーカーがつきます。

毎年毎年、キロ3を設定して、

その通りにはいかず(ほぼ遅くなる)

だいたいスローペースのレースになり、

力のある海外選手はそのスローな展開にイライラして、

そのおかげで、日本人選手もついていけたり、

と、こんな展開を何度も見てきた。

良い方向に行っているかと言えば、ハッキリ言ってNOでしょ。



が、しかし。

ビダン・カロキ、あなたズバリ。

ペースメーカーより速く走るでしょ?



これね!

これがカギだと、ワタクシは考えております。

じゃ、もしそうだとして。

どんな展開になるのか?は、また来週。



では。

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