2014年の国体800m決勝。
現:明治3年の前田恋弥選手(当時:市立船橋3年)が優勝。
タイムは1'48.08、高校記録更新となった。
※前高校記録は現800m日本記録保持者の川元奨選手による1'48.46
もちろん、タイムはすばらしいのだけれど。
個人的に惹かれたのはこのときのレース展開だ。
最初のバックストレートで先頭に立ち、2周目で既に後続を大きくつきはなし独走。
圧勝だった。
強気なランナーだなと感心した。
その前田選手が翌年の都大路で2区(3km)歴代2位の7分59秒。
8分切りしたことがファンの間で話題になった。
なお、この区間を7分台で走ったのは2人のみ。
その前田選手の上をいくのが、7分55秒で佐藤清治(出身:佐久長聖)
そう、佐藤清治である。
日本の中距離を語るうえで、絶対にこの名前は挙がる。
800m、1500m、3000m、5000mで高校記録を更新。
特に1500m、高校記録とかそういう問題じゃなくて、
当時日本歴代2位の3'38.49(現:4位)だ。
高2でアジア大会(1998)、高3で世界選手権(1999)に出場。
高校生で日本歴代2位とか、世界選手権とか。
男子100mで言うと、桐生選手とサニブラウン選手のコンボだね。
すごくね?
ただね。
陸上の名門順天堂大学に進むも、その後は表舞台から消えていった。
何が起きたのか、何が原因なのか自分は分かり得ない。
色々と噂はあるんだけど、本当に本当のところは分かり得ない。
不明なところが多いから、ブログではそこは触れないでおく。
話かわって。
佐藤清治の走る映像は、駅伝含めて当時2、3回ぐらいしかなくて。
だから正直なところ、日本のトラック大会の映像はほぼ記憶してない。
ま、今ではアレがあるから、当時の貴重なレースが見れるね。
これが高校生か、と考えると規格外な印象で。
ラスト、ホームストレートで他のランナーが残酷に見えた。
100mを11秒切るぐらいって言われてるからね。
中・長距離ランナーとすると、絶望的じゃない?
記録はいつか破られるものだと思う。
でも、佐藤清治の1500m高校記録に関しては無理じゃねーかと思う。
それぐらい、ずば抜けた記録で。
それぐらい、ずば抜けた才能だ。
だからこそ。
この高い壁に立ち向かう高校生がいるのなら。
僕は全力で応援したい。
2012年。
同じように長らく記録が止まっていた中学陸上長距離で。
その時計の針は進んだ。
※「和田仁志」 / 官九郎ブログ
すると2016年にさらに3人が記録をやぶり、
2017年にまたしても記録を更新し、とうとう3分50秒をきった。
何年後か知る由もないけど。
記録がやぶられることを期待している。
最後に。
法政大学、日清食品で活躍した現在は駿河大学駅伝部監督の徳本一善さん。
昨年、こんなツイートがあって。
1500m伝説の高校記録を持つ俺にとっては憎たらしいほど勝てなかった盟友と最近飯を食いにいったのだけど— 「とくだねー」 (@surugadaiekiden) 2017年11月28日
昔話の中で、どんなトレーニングをしてたのか?という話を言い合った時の楽しさったら半端ではなかった。
彼に勝つためラスト200、400、600、800、1200でスパートしても耐えられる体を作る練習をしていた僕に対して彼は3歩でトップスピードに到達できる技術練習をひたすら繰り返してたらしい。— 「とくだねー」 (@surugadaiekiden) 2017年11月28日
どんなレースをしてもラスト120m〜80mのカーブで抜きさられて負けてしまってた理由がそこにある
テンションあがったーー!
では。
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