付け焼き刃な33日間の物語
ドーケイ、ホーテイ、クソメン割田の実録
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澄みきった空気、朝日が湖を照らす。
きもちいい朝を楽しむように割田はジョギングしていた。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ ・・・
少し荒くなった呼吸が規則的に繰り返される。
ぁあ、ぁあ、ぁあ、ぁあ・・・
少し苦しそうな呼吸が規則的に繰り返される。
ゃばぃ、ゃばぃ、ゃばぃ、ゃばぃ・・・
苦しみが言葉になって規則的に繰り返される。
・・・・・ガシャンっっっ
トイレから出てきた割田はホっとした顔をしていた。
ちょっとだけ濡れているのは、洗った手をズボンで拭いたからだろう。
これからはハンカチを持参しないとな。
割田はつぶやいた。
ジョギングを再開すると、前方にひとりの女性が見えてきた。
その女性もジョギング中だった。
割田は少しペースを上げ、女性に近づいていった。
絶妙な距離感だな。
そうつぶやいた割田の顔は、どこか誇らしげだ。
近づき過ぎれば怪しまれる。
怪しまれないギリギリを攻める。
実生活では、女性との距離感は全くわからないけどね!
自虐に対して、割田は思わず笑ってしまった。
しばらくすると前方の女性は急にペースを上げていった。
割田はそのペースについていけず、女性の姿は見えなくなった。
帰宅後、シャワーを浴びようと服を脱いだ割田はあることに気づいた。
ランパンの股が破れていたのだ。
あぁ、捕まらなくてよかったなぁ。
割田がホっとした顔をするのは、今日2度目だ。
つづく
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