2017年2月2日木曜日

第二話 準備のための準備

付け焼き刃な33日間の物語


ドーケイ、ホーテイ、クソメン割田の実録


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腹を括った割田はさっそく行動を起こした。

まず向かったのは「サタン」という店

割田がよく行くラーメン屋だ。

皮肉なものだ。

堕落しまくった生活につかり、ブヨブヨの醜い体へ変わった割田は

さながら悪魔へと堕落していった「サタン」のようだ。



立ち飲み屋でビールをひっかけた後、帰りのバスに乗った。

まだだな。

割田はそう感じていた。

自宅近くのバス停を通りすぎ割田が向かったのは「うつうつ」という店

割田がよく行くハンバーグ屋だ。

この時、時刻は21時を少し過ぎていた。

ラーメンを食べてちょうど3時間が過ぎたぐらいだ。

サラダ、コーンスープ、ハンバーグお願いします。

割田のオーダーに、店員の女の子は少し首をかしげていた。

ライスはいいですか?

いつも大盛りのライスを頼む割田を知っていてのことだろう。

今日はいいんだ

割田は言った。

まるで、男が何か大きなことを成し遂げた後にするような顔で。



こうして2回の夜ごはんを堪能した割田は帰宅した。

明日は仕事後に泳ぎに行こう。

割田はスイム道具を準備しながら、寝支度もしていた。

手際良く明日の準備を済ませると、割田はすぐに寝た。



今日からがんばろうって思った人間がすることじゃない。

明日からがんばるってことだ。

もっと言うと、明日からがんばるって言っておきながらやらないパターンだ。

これはお決まりパターン、ダメなやつの典型だ。

だけど、割田はすがすがしい顔して寝ている。

割田には、この時間が必要だったわけだ。

明日からがんばるための、ぼっち決起会が。



つづく

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