2018年2月2日金曜日

第二話 割田、D.I.J.

ドーケイ、ホーテイ、クソメン割田の実録

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =


どうやら違う星から 迷い込んできたらしい

そんなおれだけど 愛してくれるかい

By 新郎

・・・・・・、はい。愛します。

By 新婦

ひゅーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

うぇーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

By 一同



割田はずいぶんと昔のことを思い出した。

大学の先輩の結婚式でのことだ。

先輩が大好きなバンドの大好きな曲から引用したセリフ。

割田自身がキュンとなったことも今でも覚えている。



D(ドキドキするような)、I(イカれた)、J(人生)



あ~、もう10年か。

しみったれたセリフが似合えばいいのだが。

割田が言うと、ただの老化にしか思えない。

白髪も増え、最近じゃヒゲや鼻毛にも白いのがポツポツと。

おれなんかなぁ。

否定的な言葉がよく似合う。

決して良いことではない。



あなたが落としたのは、金の斧ですか?銀の斧ですか?

いえ、ボクが落としたのは初期衝動です。



割田は完全に迷っていた。

やりたいコトやるために、やりたくないコトやることに。

自分がありたい姿と、他人から求められる姿の溝に。



ランニング?水泳?筋トレ?ジム?

邪魔くさいなぁ・・・、もうやめようかな・・・



D(どうでも)、I(いい)、J(人生)



割田からは投げやりな言葉ばかりが出てくる。

崖っぷちではなく、崖から落ちてしまった。

そんな時期だったかもしれない。



つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿